7/01/2007

ジョグリング・スタイル

Blacksmokerです。


今回はDJイングのスタイルについて。

私、BlacksmokerのDJスタイルですが、これは実はお客さんによって決まります。HOUSEのDJであったり、HIP HOPのDJであったりと常にフロアの客層で決定するというスタイルです。以前はダークでサイケデリックなロックを中心にしたセットもやった事があるんですがこれは全然盛り上がらなかったのでヤメました。


そしてそんなBlacksmokerが最も得意とするDJイングのスタイルがジョグリング・スタイルです。これは完全にレゲエのセットの時に使います。「ジョグリング」とも「ジャグリング」とも言われます。英語で書くと「Juggling」。次から次へと曲を繋いで客を盛り上がらせるスタイルの事を言います。


実はレゲエ界には「Sound Clash」というものがありまして、読んで字の通りで「音と音のぶつかり合い」という意味なんですが、要するに「どっちのサウンド・システムが客を盛り上がらせたか?」を競うものなんですね。純粋に客の盛り上がりで勝敗を判断するというこの形式はまさにレゲエならでは。そしてそのクラッシュにおいて重要な役割を果たすのがこのMCによるジョグリングです。


最近はサウンド・クラッシュだけでなくお客さんを踊らす目的の「ジョグリング」が主流となりつつあります。私、Blacksmokerの最も得意とするスタイルもこのダンホールには欠かせないジョグリング・スタイル。ダンスホールのジョグリングというのは独特で、曲のイントロ及び冒頭部分だけしか流さないというのが基本的スタイル。いつもこれやるとみんな驚くんですが、確かにロックとかテクノのDJしか知らない人はこのスタイルに面喰らうだろうが、これこそがジョグリングの醍醐味です。特に大阪のサウンド・システムなんて曲をかける時間が異常に短い事で有名です。 そして曲を終わらせるときにはレコードを逆回転させながら止めちゃいます。よく音を止めるときにMCがセレクターに向かって「プーロー!」って言うんですが、これは実は「Pull Upー!」って言ってます。要するに「客が盛り上がりすぎてヤバいから針を上げろ!」って意味です。



さて前置きが長くなりましたので、ここでその実際の「ジョグリング」を観ていただくのが早いでしょう。ジャマイカのサウンドで私も大好きなBlack Katの2005年のロンドンでのクラッシュの模様です。





そして次のジョグリングの映像はもはや世界最強を誇る横浜のサウンドMighty Crown

何と彼らは1999年の「ワールド・クラッシュ世界大会」で優勝し、その後も2002年の「サウンド・クラッシュUK Cup」で優勝。そして今年は何と「ジャマイカ・ワールド・クラッシュ2007」において本国ジャマイカのサウンドを打ち負かし見事優勝を勝ち取った世界最強のサウンドです。私も10年以上前に横浜Bay Hallで初めてMighty Crownのクラッシュを観て死ぬほど衝撃を受けました。奥歯まで揺れるベースの低音に死にそうになりましたね。とにかく凄かったですね。今回の映像は昨年の「横浜レゲエ祭2006」でのジョグリング。この映像はちょっと凄いですよ。何たって客が3万人です。






凄すぎます・・・。

まあ、そんなわけでジョグリングですが分かって頂けましたでしょうか?もっと知りたいという人はBlacksmokerのジョグリングを観に来て下さいという事で。 

 

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2 件のコメント:

Anonymous 匿名 さんは書きました...

3万人のケータイは凄いですね。レコード逆回転はてっきり、Blacksmokerオリジナルかと思っていました。

2007年7月3日 0:00  
Anonymous 匿名 さんは書きました...

チューバイカは非レゲエの人ばかりなので、驚かれる場合が多いですが、れっきとしたスタイルなんですよ。

でもレゲエ好きの女の子達は分かってくれてます。まあ夏はこのスタイルでやりますよ。

そういや次回チューバイカの8/18は、またもや「横浜レゲエ祭」の日と被りましたね。

2007年7月4日 15:16  

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